日本語教師

日本語教師の労働環境 日本語学校で働く

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日本語学校に属して働く場合、次の二つのどちらかになります。

1.常勤(専任講師)として働く

2.非常勤講師として働く

これまでの記事の内容と重複する箇所があるかもしれませんが、もう一度読んでいただければと思います。

専任講師として働く

会社で言うところの「正社員」です。

授業ももちろん担当しますが、他に多くの事務作業が発生します。

学校によってその範囲は様々だとは思いますが、いくつか例を挙げてみます。

・クラスのカリキュラムの作成

・出席率の計算

・課外授業(校外授業)の企画

・ビザの申請、更新に伴う作業

・新入生受け入れ、卒業生送り出しのための準備

・学生への進学指導や進学先(専門学校、大学など)との関係づくり

・X線、健康診断、防災訓練などへの引率

・イベントや交流会を企画する先方とのやりとりと学生へのお知らせ作成

・各種ブラッシュアップセミナーなどへの参加

非常勤として働く

こちらも学校によって多少の違いはありますが、
基本的には授業中心で学校の事務作業にはあまり関わらないところが多いです。

・授業とその引き継ぎ連絡

・宿題や提出物の添削、チェック

・担当クラスの学生の学期末コメント

・学期末レポートの提出(あるところと、ないところがあります)

・課外授業などへの参加

専任、非常勤 どっち?

こうして見てみると専任として働く場合は、
授業準備と授業の他に多くの事務作業があることがわかるかと思います。

一方、非常勤として働く場合は、
「自分が担当した授業をしっかりやる」ことが最低限求められることなので、
とにかくそこだけに集中することになります。

特に教師になって数年間は、授業のスキルを上げる大事な時期です。

教材研究などに充てる十分な時間の確保が必要です。

僕の経験

僕の経験を少しお話しします。

これまでいくつかの学校で働いてきましたが、
やはり学校によって非常勤講師がすべきことも違いました。

授業に関する作業(準備、添削、引き継ぎ)以外は一切関わらず、
行って授業をして帰るだけ、という学校もありました。

また、非常勤でもクラス担任を任され、
クラスのカリキュラムの作成から一緒に組む先生方の担当教科の決定、

クラス運営や出席率の管理、学生の進学指導まで任された学校もありました。

ここまでの学校ですと、「担任手当」という手当てがつきますが、
月1、2万円ぐらいでしょうか。

これを多いと捉えるか少ないと捉えるかは人によって、
また業務内容によっても変わってくるでしょう。

まとめ

このように、一言に常勤、非常勤の役割といっても、学校によって様々です。

時間については非常勤の場合、時間給で動いているので、
早めに出勤したり、残業は発生しません。

ですが、別の記事でも書いていますが、
翌日の授業準備、提出物の添削などにかなりの時間がかかり、
授業終了後も2、3時間は学校にいるということも珍しくありません。

また、学校内では非常勤の先生が圧倒的に多いので、
横のつながりは大切にしておいたほうがいいでしょう。

特に経験のない方なら参考書などではなく、
同僚の先生のお話や経験を聞くことがなりよりも勉強になるからです。

参考書やハウツー本(虎の巻)の類は多くありますが、
それらはあくまで「知識」であって、
それをどのように授業に活かすかが教師の腕の見せ所になります。

「横のつながりは大切に」です。

おさらい
専任

・学校業務に関する様々な作業がある。

・学校やビザ、日本語業界の仕組みなどを知るには良い。

・時間給ではないので、拘束時間は長くなる。

・安定を求めるならこちら。

非常勤

・あくまで「講師」という立場。

・授業に集中して力を注ぐことができる。

・スキルアップする時間と環境に恵まれている。

はじめにも書きましたが、学校によって働き方は様々です。

最初は勉強だと思って、非常勤講師として働き始め、
慣れてきたら自分に合った機関と働き方を探すことをお勧めします。

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